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東海カーボン好決算連発!その背景とは??

東海カーボンの業績がとても好調となっております。

8月7日に発表されました18年12月期第2四半期(1-6月)業績では

売上高:916億円(前年同月比:86.4%)

営業利益:291億円(前年同月比:590.1%)

経常利益:299億円(前年同月比:508.2%)

純利益:422億円(前年同月比:655.1%)

と驚異的な決算を発表しております。

カーボンメーカーという一見地味な業界ですが、一体何が起こっているのでしょうか。

東海カーボンの事業内容

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東海カーボンのセグメント別の売上高は上記のようになります。

黒鉛電極及びカーボンブラックがメインの事業となります。

事業環境及び今後の展望

カーボンブラック事業

カーボンブラック事業に関しては、中国の環境規制で大きく追い風が吹いております。

カーボンブラック自体、メインの売り先がタイヤ等の自動車産業で年々需要は伸びている業界です。

そこにメインのサプライヤーであった中国メーカーが環境規制の影響で減産を迫られており、需給環境が一変しました。

半期の売上高29,193万円に対して、売価アップ影響が3,953万円と約13%と大幅な値上げを敢行していることが分かります。

中国の環境規制の問題に関しては、ここ2~3年でどうなるといった問題でもないので、カーボンブラック事業は数年は堅調に推移すると見ております。

黒鉛電極事業

黒鉛電極事業は2017年1-6月の売上高が9,657百万円だったのが、2018年1-6月には40,105百万円となっており、415%もの増収となっております。

 黒鉛電極は、主に製鉄の電炉やEVに使用されるリチウム電池の部材に使用されております。

 黒鉛電極も中国における電炉建設の急増EV自動車向け需要の大幅な拡大といった需要の急増により、もの凄い追い風が吹いている事業となっております。

こちらに関しては、昨年度に価格を約3倍にするなど需給環境の良さが伺われます。

結論

2018年度大きなキーワードとなった「カーボン銘柄」ですが、引き続き事業環境は良いままだと思っております。

また東海カーボンの株価も急騰しているとは言え、PER6~7倍ですのでまだまだ買える水準だと思っております。

今後もカーボン銘柄は注目していきたいと思います。