三連休の中日ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
記録的な梅雨明けの早さから、早くも日本列島を猛暑が襲っております。
7月にも関わらず39度の予想もあり、2018年は猛暑の夏となりそうです。
そこで気になるのは、猛暑関連銘柄。
一般的に「夏枯れ相場」と言われるように、夏場はあまり株価が思わしくない値動きをすることが多いです。
一方で今年のような猛暑となりそうな年にパフォーマンスの良い銘柄をまとめました。
選定基準
ベンチマークとしたのは、ここ数年で一番暑かった2013年の値動きです。
一般的に「サマーストック」と言われる銘柄は5月~6月から上がり始め、夏には調整が入ることが多いのですが、それでも7月~8月の間に株価が上昇した銘柄をまとめました。
ちなみに2013年の日経平均は7月の始値が13,852円に対し8月の終値が13,338円と約4%程下落しております。
エアコン関連
6755 (株)富士通ゼネラル (値上がり率11%)
欧州・豪州・中東で高シェアを誇っているため、日本だけでなく世界的な気温に着目する必要があります。
2013年には7月1日の始値956円から8月30日の終値1,058円と11%値上がりしております。
6367 ダイキン工業(値上がり率16%)
いわずとしれた世界トップシェアのエアコンメーカー。
2013年には7月1日の始値4,075円から8月30日の終値4,740円と16%値上がりしており、猛暑の夏での強さを示しております。
9934 因幡電機産業(値上がり率6%)
こちらは上記2社と違い、直接エアコンを作っているわけではありませんが、電線・配線器具を扱う独立商社で、エアコン業界の好調にあやかることが出来ます。
2013年には7月1日の始値2,580円から8月30日の終値2,730円と6%値上がりしております。
飲料関係
7965 象印(値上がり率15%)
象印は皆さんご存知リビング用品専業の大手の会社です。
猛暑の年には水筒の売り上げが上がり、業績も好調になる傾向にあります。
2013年には7月1日の始値331円から8月30日の終値382円と15%値上がりしております。
5204 石塚硝子(値上がり率18%)
こちらの企業はあまり聞きなれない企業ですが、製瓶やガラス食器を生産を行っている会社でPETボトルの生産も行っております。
飲料水の売れ行きが好調になるにつれ、PETボトル等の容器の需要も高まり、好業績になる傾向にあります。
2013年には7月1日の始値215円から8月30日の終値253円と18%値上がりしております。
3143 オーウイル(値上がり率5%)
こちらの会社は食料原料の商社で飲料水に使用される原料もたくさん扱っております。
また子会社でアイスクリームの販売も行っており、まさに猛暑銘柄。
小型銘柄でもあるため、動き出すと大きな値幅が取れる可能性があります。
2013年には7月1日の始値664円から8月30日の終値695円と5%値上がりしております。
食料品関係(主にアイス)
2209 井村屋グループ(値上がり率18%)
とても有名なサマーストック銘柄の井村屋グループ。
あずきバーをはじめとして、様々なアイスを販売しております。
2013年には7月1日の始値516円から8月30日の終値607円と18%値上がりしており、脅威的な強さを誇っております。
2201 森永製菓(値上がり率1%)
日本を代表する製菓メーカー。酷暑の夏には「チョコモナカジャンボ」といった主力アイス製品の売上が好調となる傾向にあります。
2013年には7月1日の始値200円から8月30日の終値201円と1%値上がりと他の銘柄に比べますと弱いですが、日経平均の動きはアウトパフォームしております。
その他(冷蔵庫)
6420 福島工業(値上がり率31%)
福島工業は食品・業務用冷凍冷蔵庫での大手会社になります。
猛暑になりますと業務用冷蔵庫の保守点検での収入が増加する傾向にあります。
こちらの会社に関しましては、業績も右肩上がりの成長をしており、猛暑効果だけではないかも知れませんが、
2013年には7月1日の始値1,265円から8月30日の終値1,660円と31%の値上がりと驚異的なパフォーマンスを上げております。
まとめ
サマーストックは上記の通り、5月~6月から既に値上がりを開始し、7月には既にピークをつけるというパターンも多いですが、中には7月からも大きく値を上げる銘柄もあります。特に今年のような酷暑にはそういった銘柄も多く出てくるかもしれません。
皆様のご参考となれば幸いです。
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