株式投資の格言で「一つの籠に卵を盛るな」というものがあります。
これは卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということの例えで
特定の商品だけに投資するだけでなく、分散投資をし、リスクを分散させましょうという教えです。
格言通り、特定銘柄だけに集中投資をしているとリスクが高まるため、基本的には分散投資は良しとされております。
しかしあまりに分散投資をし過ぎるのも弊害があります。
以下5つの分散投資の弊害をあげました。
分散投資の弊害
1.分散投資のための高い手数料
より多くの銘柄をポートフォリオに取り組もうとしますと、それだけ高い手数料を払う必要が出てきます。高い手数料は、あなたの投資効率の低下に直結します。
2.少額の投資金額には向かない
そもそもあなたのポートフォリオが小さすぎますと、分散投資する必要はあまりありません。全体の投資金額が少ないうちに投資を行いますと、確かにリスクは少なくなるかもしれませんが、その分リターンを得る可能性も減ります
投資金額が少ないうちは、下落によってうけるダメージも少ないのでよりよいと思われる投資先に集中投資する方が、良い結果に繋がることが多いでしょう。
3.情報収集に手間がかかる
あまりに幅広いポートフォリオを組んでいますと個別の投資に関する情報を怠りがちになります。株式投資でいえば、それぞれの投資先の決算発表などは必ずフォローしなければならず、あまりに色々な企業に投資しているとそれだけでとても時間を取られてしまいます。
4.分散投資により安全だと思い込む
いくら分散投資をしていても市場の下落局面では、全ての株式が市場に連動して下落する可能性があります。
分散投資をしているからといって、安全だと思い込んでいたら逆に大きな損失を受ける可能性があります。
5.玉石混淆となる
分散投資は良いといっても、色々な銘柄をポートフォリオに取り組めば良いということではありません。
勿論パフォーマンスの悪い銘柄をポートフォリオに組み込めば、それだけ投資のリターンは落ちます。
あまりに幅広いポートフォリオを組むことは、パフォーマンスの悪い銘柄を組み入れることに繋がりがちです。
結論
投資の世界で正解はありません。
分散投資が良いといっても、ここ数年のベストパフォーマンスを出すにはアマゾンやフェイスブックといった銘柄に集中投資するのが一番パフォーマンスが良かったでしょう。
投資によって自分が何を得たいかを考えながら、自分にとって一番と思えるポートフォリオを組むのが、投資の楽しみでしょう。
ではでは。